先日、｢まだまだ先のことなんだけどさぁ、ちょっと話がしたいんだけど｣というお電話をいただきまして、お話をして参りました。結構、同じようなことで悩んでる方も多いだろうから、名前さえ載らなければブログに書いてもいいよ！というお言葉をいただきましたので個人情報に触れない範囲でお伝えさせていただきます。

もしもの時には、ご主人か奥様のどちらかと、お子様達のご家族だけで見送って欲しいということ。近いので四ツ木斎場でお通夜と告別式を行って火葬をするつもりということをお聞きいたしました。そして、特にお付き合いのあるお寺などはなく、お墓もこれから考えるということでした。

まず最初にお聞きになられたことは、お坊さんは呼ばなきゃだめでしょ？ということでした。菩提寺様がない場合は、お坊さんを呼ぶも呼ばないも、どの宗派にするのか？もしくは無宗教でお送りするのか？ということもご家族の判断で自由にお決めいただけますとお伝えすると、とても驚かれておりました。

そして、それに加えてお通夜や告別式といった宗教的な儀礼をやるかやらないかも、ご家族の判断でお決めいただけますということもお伝えすると、さらに驚かれておりました。全ては、ご家族でお決めいただき、一番納得のできる送り方をお手伝いさせていただきますとお伝えすると、もう一回ゼロから考えたいということになりまして、色々なことを一緒に考え直しました。

最終的には、家族だけでやるならこの家でゆっくりと送ってもらいたいなぁ。ということで、ご自宅からのお見送りになり、やはりお経はあげて欲しいので家から火葬場に出発する前にお坊さんに来てもらってお経をあげてもらおう。お通夜は特に儀式的なことは行わず皆で集まって、いろんなことを話したりしたいね。それで、あんまりせわしないのは嫌だから、２～３日は家にいさせてよ！ということで、その通りで尚且つ温かいご葬儀になるように精一杯お手伝いさせていただくことをお約束させていただき、失礼いたしました。

私が、この打ち合わせの中ですごく印象に残った言葉は、奥様が仰った｢今まで、こうするのが常識だと思ってて疑いもしなかったのが間違いだね｣という言葉でした。

ご葬儀は、一生に一度しかない儀式で実際にご逝去されてからご葬儀、火葬までというのはそれほど時間があるわけではありません。なので、後悔の無いように事前に考えておくということは重要なことだと思います。

カタチにとらわれすぎずに、想いのこもったお見送りのカタチをお考えいただくことが何よりも大切なことだと思います。もしも、ご不安に思うことなどがございましたら、お問い合わせください。